王権学会

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王権学会とは

友人であるフランス人とアメリカ人の政治哲学と歴史の研究家が創立した学会。歴史、哲学、政治哲学の諸分野にわたって、日本とフランスにおける王権を中心とした研究の振興を志しながら、多くの方々に先端研究の成果を届けて、考えていただくことことを主旨にする学会。王権学会では、「王権」を「支配者対被支配者」というマルクス主義的史観に立った階級的対立構造とは捉えていない。このような近代的な発想とあえて距離を取り、フランスの王室とその王統、日本の皇室とその皇統をはじめ、古き良き政治はなんであるのか、「王」にかかわる権威・掟・教訓はなんであるかを追求することによって、数百年、数千年以上続いた統治の在り方を正確に評価し、「脱近代」の視点から史実を見つめて、その現代的な意味を解くことを志す学会。また、皇統と王統の固有性の確認の向こうに、どもような普遍的な原理原則、健全な政治基盤があるのかを調べ、本来の「公」の精神、「共通善」にかなう精神を取り戻すことを志す学会である。

前近代の王権を中心に研究を展開してきたフランス生まれの「歴史研究学会(Centre d’Etudes Historiques)」(フランスの学界において、多くの旧体制に関する研究者が集まり活動している学会)と「フランス正統派研究会連盟(Union des cercles légitimistes de France)」(フランスの各地方において、地元での文化振興と小研究会を中心に伝統を大切にする運動)との諸組織の精神に基づいて創立された学会。

アリストテレスや聖トマス・アクィナスなどの現実主義的な哲学を基盤にしながら、過去の歴史的事実を再発見し、それらを検討し活かすことによって、現代にとっての意義・模範・教訓を見出そうとしている。また、フランス、アメリカの先行研究をできるだけ多く紹介し、「近代西洋生まれ」の「近代」をより正確に理解すること、そして「王権」にかかわる問題をより正確に理解することを志す学会である。過去の悪い事例と良い事例をよく見つめ、教訓・模範や戒め・掟を学ぶことができる歴史という学問こそ、東西を問わず大事にされ続けた。先人の犯した誤謬を繰り返さないための戒めになるとともに、過去の英雄と聖人の偉業に倣って、模範と教訓ともなるからである。

それから、日本、フランス、アメリカという多様な地域にわたって、歴史・哲学・政治哲学といった諸分野にわたる様々な視点と、専門領域から様々な研究家が、王権の歴史と政治哲学を見ることによって、より実りの多い研究の振興に貢献することを志す。 このように、史実と真理を明らかにするために、微力ながらも貢献することができれば「王権学会」としての使命は果たされる。

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